雁須磨子『のはらのはらの』ネタバレ感想
暑い暑い夏の日、具合が悪くて動けなくなった西戸崎は、同じ高校の先輩・糸島に親切にされる。腰を傷めて野球をやめてしまった糸島。西戸崎は糸島が気になってしかたがない。ずきずきして、くらくらして―― この気持ちはなんなのか?
表題作全8話
描き下ろし後日談「意思の疎通」10P
イラスト入りあとがき1P
初期作品。約20年前の作品ですが、今読んでも全く色あせない面白さ。淡い青春モノ。雁須磨子さんの豊かな感性と表現力の奥深さをひしひしと感じさせるお話。
作者の出身地・福岡を舞台にしたDK同士の甘酸っぱい恋模様。真夏の炎天下にバス待ちしていた西戸崎(遅刻しがちな一匹狼美少年)は熱中症で動けなくなったところを同じ高校の先輩である糸島に助けられ・・・。
助けてくれた先輩に一目惚れする西戸崎と、怪我で野球を辞めて目標を失った糸島先輩。そんな二人の交流を糸島先輩の友人である野球部のメンバーたちとのやりとりを交えながら人情味溢れるタッチで描いた青春物語。
二人が恋愛的に意識し始め、心の距離が近づいていく様子をじっくり追った作品。
エッチは最終話にほんのり。西戸崎が攻であることを匂わせつつも、直接的な描写はなく、想像の余地を残す筆致。
描き下ろし
・後日談「意思の疎通」10P
糸島の実家でのやりとり→公園でキャッチボール。美人ママも登場。
のはらのはらの
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。